【4分間のマリーゴールド】(ドラマ1話~5話)原作と比較してみた。解釈の違いを楽しみながら、兄弟たちのこれからの展開に期待大!

しばらく前に原作を読んでから、そのうち感想まとめたいなぁと思って何ヶ月も経ってしまい、ついにぞドラマ化されていましたさ。

ドラマ化されると知って

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どや顔

あー、やっぱり!いつかそうなると思ってたー!とても素晴らしい物語だもの!!

と勝手にドヤ顔。

キャスティングは、悪女やら気の強い女性がイメージとして定着している菜々緒が、天真爛漫な姉・沙羅を演じるとのことで

「え、菜々緒なの!?」
って最初はびっくりしたけど、実際観てみると意外とアリだなぁと思った。

ナチュラルメイクがすごく可愛い。
菜々緒って、こういう役も出来るんだな~。

(でも、やっぱり悪女みたいなキツい台詞回しやドスをきかせた時の方が可愛らしい役よりも演じ方が自然に感じる…。)

今現在、2019年11月8日(金)の第5回放送まで観たけれどところどころ原作とドラマとでは設定や登場人物が異なっている。

「みことが秘密にしていたことを沙羅が知ってしまう」

その重要な展開までも、ドラマではアレンジされていて原作とは違う解釈で物語が楽しめるようになっている模様。

ってことで、原作とドラマの比較をしつつネタバレ感想を綴ります。
※最終話までのネタバレ有り。

あらすじ

花巻みことは救急救命士。
9歳の時に父の再婚で義兄(廉)・義姉(沙羅)・義弟(藍)と兄弟になる。
血は繋がらなくても兄弟は仲が良い。

父は再婚後に急病で亡くなってしまい、義母はフリーカメラマンとして世界を飛び回っているため、兄弟4人と犬のシロで一つ屋根の下で暮らしている。

みことは、家族に言えない秘密を抱えていた。
出会った時から義姉・沙羅に密かに想いを寄せていること。
「手を合わせた人の『死の運命』が視えてしまう」という特殊な能力があること。
そして沙羅は1年後の誕生日に死んでしまう運命にあるということー。

ドラマ第一話

沙羅の年齢と誕生日

沙羅の年齢が、原作が26歳に対して、ドラマでは1歳プラスされて27歳の設定になっていた。
更に、誕生日も8月23日だったのが、1ヶ月後の9月23日設定になっている。
花火のシーンは原作と同じだけど、湿気た花火を持ちだしてくるところとか、季節は原作よりも1ヶ月遅い秋の設定なんだな~っていうのが分かる。

患者さんの安否

心筋梗塞で倒れた山口さんは原作では(名前はないけど)助かって、お嫁さんのお腹にいる孫が成長して大きくなった時に最期を迎えることになっている。(ちなみに女の子)

ドラマでは一度は一命をとりとめるものの、また倒れてしまい結局亡くなってしまう。

自分はまた運命を変えられなかった…と落胆するみこと。

消防署の同僚

原作では特に名前はなく、救急車で出動するときくらいしか物語に登場しなかった同僚たちも、ドラマではしっかり役名があって、何なら原作では登場しなかった後輩たちまで出てきて、署内での何気ないやり取りも描かれている。

そして、原作よりもドラマの方がみことに対する同僚の当たりが厳しい・・。
特に、先輩の磯辺さんがいちいち辛辣・・・。

ドラマ第二話

藍と日村さんの関係

ドラマでは意外と序盤に出てくるんだなぁと思ったこの2人の関係は、原作では3巻(最終巻)の第20話に収録。

「和江ちゃん」と親しげに名前呼びしていたけれど、原作では下の名前はないらしく、藍は日村さんのことを「ひーちゃん」と呼んでいる。

原作では、日村さんの役割は「藍に料理を教えてくれた人」っていうだけで、その後の彼女については特に言及されていないけれど
ドラマでは、「急性硬膜外血腫」で亡くなってしまう。

日村さんの様子がおかしいことに気付いて救急車を呼んだのは藍だし、病院まで付き添って、転院先で日村さんを看取るのも藍。原作以上に日村さんとの親しさ具合が伝わってくる。

物語の中で、藍がいじめられているのが中学時代のことから今現在(高校)ということになっていたり、他にもちょいちょい変更が加えられているけれど、全体の大きな流れからみるとそれはそれで自然なんだよなぁ。

ただ、いじめに遭って何もかもどうでも良いと感じていた藍が、家族に食事を作ることで役割を得て生きる理由を見出した…という大事なことを原作では伝えていたから、それが省かれてしまったのは残念。

そして、原作では最後まで藍は知ることがなかったみことの特殊能力にも、ドラマでは日村さんの死を通して気付き、家族の中でいち早く知ることになるのも大きな違い。

物語の着地の仕方を左右するくらい、その違いは大きいなと、5話まで観て思った。

「急性硬膜外血腫」で本当は助かった人

日村さんが亡くなる原因となった「急性硬膜外血腫」。
原作では2巻の第11話、ラグビーの試合中に側頭部を強打してしまった男子高校生がその「急性硬膜外血腫」だった。

結果として、みことが症状に気付いて搬送する病院を変えた事で彼は死ぬ運命を変えて、数年後ラグビーの日本代表としてインタビューされることになる。(原作最終話より)

この時、みことが「緊急手術可能な三次医療機関に変えましょう」と言って同僚が(あ、「江上さん」って呼んでるわ。ちゃんと原作でも名前ありました)「わかった」と素直に説得に応じてくれたから助かった・・・という流れだった。

ということは、今後ドラマではこのラグビー男子は出てこないのかな?

「みことが死の運命を視て、臨機応変に処置をして運命を変えたことで命を助けることが出来た」

というとても重要な話だったけど…。

この時の行動は、沙羅の運命にも影響する繋がる出来事(みこと本人は気付いていないけど)だから外せない展開だと思うんだ。

もしかしたら、最終回近くで「これは日村さんと同じ症状だ!」っていう流れになって「今度こそ絶対助ける!」みたいなシーンが用意されているのかな?

ドラマ第三話

ルーキーズの川藤と平塚だ!

廉の親友、広洋(ひろうみ)が花巻家にやってくる。

公式HPによると、廉が35歳に対し広洋は33歳で2コ下なんだって。なのにタメ口だし、(ヤンキー上がりの廉は上下関係厳しそうだから)この二人は幼馴染なのかな?

桐谷健太と佐藤隆太の二人といえば「ルーキーズ」だなぁと思いながら観ております。映画観に行ったなぁ~。
この第三話に出てくる花婿役の尾上寛之も、今岡忍役だったんだ。(当時の公式HPをみて思い出した)

当時から同年代の二人が先生と生徒役なんて、すごいキャスティングだな~と思いつつみていた記憶があるのだけど調べたら本当に同い年なんだね。(両者とも1980年の早生まれ)

それにしても、佐藤隆太はこういうあっけらかんとした明るい人の役が似合うな。
今やっているNHKの朝ドラ「スカーレット」の草間流柔道さん・・じゃなくて草間宗一郎さんも、あしながおじさん的な役で良いけれど。(ちょっと幸薄で可哀想なんだよね…)

一番はやっぱ、こういうムードメーカー的な役がとても似合う。

結構昔だけど「天才柳沢教授の生活」っていうドラマで、国仲涼子の恋人役で出ていた時の印象がかなり強く印象に残ってる。
その役も何かとっても賑やかなキャラだったな~。
(主演は当時:松下幸四郎/現:松本白鴎)

広洋と2匹の犬たち

広洋が思わず119番をしてしまった、事故で怪我した犬はドラマではちゃんと飼い主が見つかった模様。
(原作では、広洋が旅に連れていっていた。)

そして、花巻家のシロに付き添い一晩を玄関で過ごしたシーン。ドラマでは特に説明もなくて勿体なかったな。

シロは14歳という高齢犬で、年からか夜鳴きするようになっていた。
広洋は、そんなシロに一晩中付き添ってあげる。
(「俺シロに付き添うわ!」とか言うわけでもなく、黙ってさりげなくね)
そしたら、シロは全く鳴かずに一晩ぐっすり眠れた。
家族の誰がかまっても夜鳴きが治まらなかったのに、広洋だけには心を許したシロ。

…っていう!とっても心温まるシーンで広洋の人柄が伝わるシーンだと思うのに〜。残念。個人的に好きなんだよね、動物との描写。ペット飼ってるから余計感情移入。

まぁ、特に説明加えなくても広洋の人柄の良さはドラマ通じて伝わるから、そこはいいんだけど。
シロ可愛いな~。柴犬可愛いな~!!

雨の中の告白

原作を読んだ時も思ったけど土砂降りの中の告白って、ベタだけど「思わず想いが溢れて口をついて出てしまった」感が良いよね~。

みことの身の危険を案じて、本当は言うつもりなかったんだろうけど言わずにはいられない・・みたいな。

原作ではこの時まだ広洋は日本に戻ってきてない設定だから海外に行く云々の話は出てないし工事現場で負傷したのももっと後の話だから
原作を読んだ時には

「え?沙羅もみことが好きだったの?え?いつの間に???」
っていう若干の置いてけぼり感はあったんだけど

ドラマでは、一連の出来事(海外の話・現場での負傷の話)を経ての告白だったから
しかもちゃんと「海外行きを迷っていたのは、みこととこれ以上一緒に居ては駄目だと思ったから。でもやっぱり離れたくない。」と説明してくれている・・・ので沙羅のみことに対する想いに唐突感を抱かずに済んだ。

ドラマ第四話

「家族が家族でなくなるなんて、一瞬です」

その台詞を言ったのは、原作では娘の方。(2巻第8話・9話)
娘(二条歩)の方が声帯ポリープの手術を受けるために入院していた。

ドラマでは母親の方が食道癌を患っていたけれど母一人子一人、娘は大学を辞めてしまい長いことお互いに連絡を取っていなかった、というのは一緒。

原作もドラマも、患者さんの気持ちにみことが寄り添って母娘の関係の修復に一役買う流れは、とても自然でほっこりした。

一般的に、若い娘の方より年配の母親の方が病気の確率は高いからドラマの設定の方が違和感なくみれるなぁとも思った。

後輩に恋愛相談

消防士で、救急救命士をめざしている志乃に恋愛相談をしていたみこと。
(相談していた、というより志乃との会話で自然とそうなった感じ)

原作にはいないキャラクターで、明るくて可愛いし、ズバッとツッコむところがみていて楽しい志乃ちゃん。

廉にバレる

みことと沙羅が密かに付き合っていることが廉にバレてしまう。
原作でもドラマでも、祭りでバレるのは同じだったけど原作では廉の勤務中(祭りの警備をしていた)
ドラマでは、はぐれてしまったシロを探している途中に。

廉の過去

原作にはない設定が、廉の昔の恋人の話。
10年前に結婚を考えていた女性がいたけど(名前は千冬)家族を理由に分かれてしまい以来廉は恋人を作らずにいた。

彼女の実家は老舗の旅館で、結婚するなら婿養子を迎えなければいけないけれど廉は下の3人の妹弟たちの面倒をみなければいけないので、婿にはいけない。2人は泣く泣く別れることに・・・。

そうそう。廉はいい年っぽいのにそういう浮いた話はないのだろうか。
今までもなかったのだろうか、というのは原作を読んでいても思っていた。
めっちゃ行間埋めてくれるドラマだな~~。

でも、「家族のために別れた」ってなるとさ。
母親何してるん?っていう気持ちがわいてくる。

仕事のために不在がちなのは分かるけど、せめてもう少し子供らが大きくなるまで待てないものか。
息子の人生を犠牲にしてまで、妹弟の面倒を押し付けていいものか。
それとも、廉が「行ってきても良いよ。家のことは俺に任せろ」って優しいことを言ってあげたのだろうか?

行間を埋めてはくれるけど、その設定によって母親がろくでもない存在に思えてきてしまうのは私だけでしょうか・・・。

ところで、広洋も「千冬」って呼び捨てにしていたけど、3人の関係はなんなんだ?
千冬を廉に紹介したのが広洋なのか?
それとも、廉と千冬が付き合うようになって人たらし(っぽい)広洋は、千冬とも仲良くなって名前を呼び捨てするくらいのフレンドリーな関係になったのか?

なんて、深読みしすぎ(*ノωノ)

ドラマ第五話

人の死に向かい合う兄弟たち

原作では、みこと以外に親しい他人の「死」に立ち会うのは沙羅だけだった。昔、イタチ(実はフェレット)を飼っていた隣りに住むお爺ちゃんが亡くなる時。

廉と藍にそういったストーリーは特になかった。
(廉がみことの能力を信じるきっかけになるキリスト教徒の患者さんの話があったけど、特に親しい間柄という訳ではなかったので除外。)

一方、ドラマでは反対に沙羅ではなく廉と藍がそれぞれ、親しい人(またはその家族)の死に直面している。

第二話では、藍が日村さん。
第五話では、廉が慕う原田さんの奥さん。

ただ単純に、大事な家族が亡くなる事実を悲しむのではなく他人の死に直に触れることで、考える時間がうまれて
より一層人が死ぬことについて深く重く受け止めることになるだろうし
沙羅の死に兄弟で立ち向かっていこうとする姿をドラマでは描いていくのかなと感じた。

より一層ヘビーな告知

原田さんの奥さんの死をきっかけに、沙羅に「死の運命」を打ち明けることにしたみこと。
それが、沙羅がみことの部屋の押入れに隠れている間に皆を集めて藍に説明するていで…というのが何ともヘビーすぎる。

確かに沙羅本人が言うように、兄弟たちの沙羅に対する想いが伝わって良かったかもしれないけどいや、それでもやっぱり後から考えるとこの告知はキツイな。

原作では、灯台でみことが廉に打ち明ける内容を、たまたまシロの散歩に来ていた沙羅が聞いてしまう・・というものだった。

そして、藍は最後までみことの特殊能力のことも沙羅の運命のことも知らないままだった。

今後のドラマの展開は?

登場人物、細かな話の展開、そして兄弟全員が沙羅の運命を知ることになったところからして後半も更に原作とは違う方向に向かっていくのでしょう。

沙羅の運命がどうなるか、というゴールは多分一緒だけど原作とは違った話が今後も沢山出てくると思われるので、原作で結末を知っている読者でも
「これからどうなるの?」
っていう楽しみ方ができそうだな~。