【逃げ恥10巻】ついに続編!結婚後の定番問題をわざわざ逃げ恥で扱う意味はある?

コロナ禍で過去のドラマの再放送が続く中、逃げ恥も再放送されて話題になっていましたね。

私も全話観て、改めて「逃げ恥面白~い!」って再確認!

そんな逃げ恥の原作に昨年続編が出たとのことで、ドラマしか観ていなかった私も続編10巻を購入してみました。

以下、ネタバレ感想です!

※以降はネタバレ感想です。まだ読んでいない人はこちらからどうぞ!

読み手の状況によって感想が分かれそうな題材

平匡さんとみくりの、その後の結婚生活が描かれる続編。

ずばり、そのテーマは
・みくりの妊娠
・百合ちゃんの婦人科系の病気

この2つを軸に展開されていく模様。

実はこの10巻を最初に読んだのは、続編が出てすぐの2019年秋。

そして、今回再放送を観て改めて読み返した2020年夏。

私自身この間に大きな変化があり
自分の中で、この10巻に抱く感想にどれだけ変化があったのか知りたかったというのも、読み返してみた理由の一つなのです。

その私自身の大きな変化とは

妊娠

みくりと同じく、妊婦になったのです。

でも、「妊娠・出産」・・・これって結構デリケートな題材。

読み手の立場によっては、ただただ不快感しかない場合もあるんですよね。

そんな簡単に妊娠できると思うなよ~~!!!

2019年秋の当時、絶賛妊活中の私からしてみたら

「みんながみんな、そんな簡単に妊娠できるわけじゃないんだよ~~~!!!」

とヤサグレ気分満載で読んでいました。はい。

結婚したらしばらくは2人の時間をたのしんで~・・・とか
社内で順番考えて~・・・とか
何歳までに1人目ほしいな~・・・とか

そしたら、仕事はあーでこーで、育休はウンヌンカンヌン・・・

とか、考えますよね。そりゃそうだ。

私もそうでした。

一般的に、結婚したら「次はさぁ子供!」ってなるのが流れですよね、一般的にね!(2回言う)

それが思惑通りにいったら、誰も苦労しないんだーーーーー!!!

・・・いや、すみません。

不妊治療中のことを思い出したらつい興奮して・・・汗

今回の逃げ恥は「不妊」がテーマではないので、これは的外れな感想もいいとこなのは分かっているんですけど。

いち読み手からしたら、全く響かない題材だよなぁコレ。っていうのが私の事例ですね。

「これで私も妊娠中とか育児中とかなら、また違った見方が出来ていたのかもしれない」

と、最初読んだ時には思っていたんですけど。

妊娠して安定期を迎えた今読み返しても、やっぱり解せないところはあるのです。

わざわざ逃げ恥で扱う内容なのか

前回までの逃げ恥がすごく面白かったのは
細やかな演出やパロディ、ガッキーの可愛さもさることながら

なにより「契約結婚」というぶっ飛んだ設定をベースに、家事を仕事としてとらえたところに共感が持てたのと

「生活を営む」という日常が、契約結婚という斜め上の視点で描かれたことで

毎回新しい発見的な要素で、ワクワク感が持てたから・・・だと私は思うのです。

そしてそこに絡む恋愛が、とにかくムズキュンだったから。

(あと、恋ダンスも逃げ恥のドラマを盛り立てた1つですね~。)

でも、今回の続編は
設定もありふれているし、何か物足りない。

だって、結婚してから妊娠まで、とてもスムーズすぎるんだもの。
(あくまで個人的な感想です)

私としては、逃げ恥でこのテーマやるならもっと
「ぶっ飛んだ考えでありながら、共感できる~」っていう展開を見たかったなぁ。

・・・って自分で言いながら、「期待かけすぎじゃね?」って思うんですけど。汗(←何様じゃーい!)

ただ、結婚して何年経っても妊娠にかすりもしないで
会社勤めしならが治療してきたけど、それも限界で両立が難しくなって
不妊治療のために泣く泣く会社を辞めた人間からしてみたら

いたってスムーズに妊娠して、産休・育休のことを考えられる立場にいる人が単純に羨ましい(怨めしいともいう?)だけで

この話の展開に「共感」はできない。

同じ「妊娠・出産」を扱う漫画なら、私にはこの逃げ恥続編よりも

ねむようこさんの「君に会えたら何て言おう」の方がよっぽど共感できたし

なんなら感情移入して泣いてしまいました。

これも、いずれ私のやる気があれば(笑)ネタバレ感想を書きたいなと思います。

話は戻って・・・
社会問題に切り込むところが、この逃げ恥の魅力の1つではあるけれど

前回までのように
・高学歴なのに就職したくてもできない
・高学歴、高キャリアで仕事はできるけど恋愛経験ゼロ
・LGBT
・シングルマザー

といった、何らかのマイノリティをもった登場人物たちがコミカルに織り成すドラマがよかった。

ありふれた設定で、規定通りの展開ならば
そんな題材にした作品は他にもたくさんあるし
せっかく今まで積み上げてきた土台のある逃げ恥で、わざわざ取り扱う必要ないんじゃない?って思ってしまう。

(いや、それは作者の自由なんですけど・・・←それ言っちゃおしまいなので。)

いやいや、でも「だからこそ」なのか?

妊娠・出産という一大イベントをどう夫婦で乗り越えるか
女性はもとより、男性の育休問題
保活問題
ママになった女性の社会復帰・・・

客観的に、今の社会に大いに問題になっている題材ではあるんですよね。

日本の大多数は、なんらかの組織に属しているんですから。

そこに切り込んでいくという意味で、逃げ恥だからこその視点で考えられるのかも?

でもホント、これは扱い方を間違えたらだただた反感を買うだけの物語になってしまう、危うい橋だなぁと私なんかは思うのです。

妊娠したことで発生する、諸々の申請関係のこととかを詳しく書いているのは、さすが逃げ恥・・・って思うんだけど

世の中には会社員の妊婦さんばかりじゃないですからね。

専業主婦の方もいるし
私みたいなフリーランス妊婦もいる。

会社員は手厚く保障されていていいですね~って思っちゃうんだよね。

自分が納得して進んだ道だけど。これこぞヒガミ、ネタミ、ですね。汗

11巻でどういう風に締めくくられているのかによって、また感じ方は変わるんでしょうけど。

・・・前がよかっただけに期待しすぎて、自分の価値観ゴリ押しな感想になっちゃいました。汗

まぁ、こういう読者もいるということで。苦笑

夫婦のあり方、共感ポイント!!

そんな私でも、妊娠してこの10巻に共感する箇所がいくつか散りばめられていました。

「サポート」じゃない。「一緒に」親になっていく

平匡「もし子供ができた場合、僕は全力でみくりさんをサポートしますので安心して下さい」

みくり「・・・平匡さん・・・違ーーーう!」

出展:逃げるは恥だが役に立つ 第10巻

これはすごくよくわかる。

サポートってなんやねん。手伝うってなんやねん。

あなただって、同じお腹の子の親で、当事者なのよ~~~!!!

って思うよね。
2人の問題なのに。2人の子供なのに。

これは妊活も一緒だなって思いました。

どうしても病院通いとか諸々のこと、女性が主導にならざるを得ないんだけど
それを部外者意識でいられるとツライ。

だって、子供は1人ではできないんだもん。
2人のことなんだもん。

ウチもこれで1回大喧嘩しましたね~。
(それが功を奏した感はある)

悪阻の時は旦那さんも頑張っている

あと、みくりの悪阻のくだり。

平匡さんが頑張って、仕事と家事をこなしていて
みくりの悪阻が終わった時の2人のやり取りが良かった。

出展:逃げるは恥だが役に立つ 第10巻

みくりの、こういうところが素敵!

悪阻で辛かった時期を一緒に頑張ってくれた夫に寄り添って

「ありがとう。平匡さんもつらかったですね。」

って言えるところ!

夫の頑張りを、当たり前と思わずに感謝できるところ。

こういう妻でありたい・・・!

幸い、私は悪阻がそこまで酷くはなかったので普通に家事をしていたのですが

それでも数回起き上がれなかった時があって
その時に夫が何も言わずに家のことをやってくれたことは、本当に感謝ですね。

こういうの、ずっと覚えていますからね、女性は。

いいところも、悪いところも。

目の前のことを1つずつ話し合って、乗り越えて、歩み寄って、夫婦として絆を深めていくんだよね。

気になるのは、主人公よりも百合ちゃんと風見さん

まぁ、そういった訳で(?)
私はナンヤカンヤで、みくり夫婦よりも百合ちゃんと風見さんの2人の方が気になります。

だって、こっちの方が恋愛要素があって面白そうだし。

それに何より、みくりの妊娠より
私としては妊活中も妊娠した今も、共感するのは百合ちゃんの「子宮体癌」の方。

不妊治療を経ているからか、そういう子宮系の病気には敏感になっちゃいます。

女性なら誰でも年を重ねていくにつれ、可能性があることだから。

旧友に支えられ病気に立ち向かう百合ちゃん。
それをまだ知らない風見さん。

ドラマの最終話では見事結ばれていた二人は、本作でいつの間にか別れてしまっていたけれど、お互いまだ未練があるようで・・・
これからどうなるんだろう?

【まとめ】ドラマも続編やるみたいですが・・・前と同じように楽しめるか分からない

なんで続きを書かねばと思ったかというと、女性の呪いについては描いたけど、男性の呪いについては描いてなかったな、というのがモヤモヤと残っていたからです。

逃げるは恥だが役に立つ 第10巻 後書き

逃げ恥続編を描くに至った理由を、作者の海野つなみさんはこう後書きに記していました。

男性の呪いとは、育休に関わることかな?

物語の中でも、「うちで育休とるとかいうやつは仕事なめてるよねって言われますよ」っていうくだりがありましたね。

確かに、これが現実。

ヒット作の続きって、怖いのです。「あそこでやめときゃよかったのに」とか言われがちだし、期待のハードルもぐっと上がってるし

逃げるは恥だが役に立つ 第10巻 後書き

そう、まさしくその通り。
期待しすぎな読者がここに約1名。汗

正直いうと、10巻読み終わってなんか・・・私には共感しきれないことが多かった・・・というのが率直な感想でした。

それは妊活中も、妊娠した今も同じで。

なんか、後味モヤモヤする・・・。そんな逃げ恥続編でした。

これが、みくりと同じように

結婚2年目くらいで自然妊娠して
会社員続けていて
産休・育休とれて

・・・そんな境遇だったら。

「働きながら妊娠・出産するのが当たり前」

そう思っていた、不妊を知らない新婚当時の私だったら。

もしかしたら、めちゃくちゃ共感して「面白かった!」と素直に言えたのかもしれません。

なので、ちょっと(かなり?)辛口な感想になっちゃいました。

これ、ドラマになったらどんな感じだろうか?

コミカルにいい感じに仕上げてくれたら、また感想も変わるかな?どうかな?

一部報道によると、早ければ秋のスペシャルドラマで放送されるそうだけど
・・・果たして?

この本の評価
最初の期待度
(5.0)
共感度
(2.0)
満足度
(2.0)
ドラマ期待度
(3.0)
ワクワク感
(1.0)
総合評価
(2.5)

次巻で最終回らしいです!