【銀魂74巻】それぞれの“その後”が想像の斜め上を行き過ぎ。高杉が普通の事をしていると妙にギャップ萌えする。

銀魂の終わる終わる詐欺、ずっと続いてほしいですね。
すでに今から銀魂ロスが恐ろしい・・・。

銀魂が実写映画化され(しかも2回)
世の中で銀魂の認知度が上がっていけばいくほど

10年来のファンとしては、知られすぎることに何だか寂しい気持ちになったり。

そんな複雑な気持ちを抱えつつ、最後まで楽しませて頂きたいと思います!

※以降はネタバレ感想です。まだ読んでない人はこちらからどうぞ!


74巻あらすじ

タイトル
■著者:空知 英秋
■掲載:週刊少年ジャンプ
■巻数:74巻(2018年8月現在)
■2017年7月・2018年8月に実写映画化されました

剣を持つ者も、持たざる者も、すべてのモノが己を犠牲に戦う姿に虚の感情は揺らぎ始める。
そして龍脈の反応が消失し、銀時らの刃が虚を追い詰め!?
ついに長き死闘に決着の時が訪れる!!はたして地球の運命は!?

引用:銀魂74巻

74巻、後半のインパクト強すぎて
虚が倒された前半が霞んでしまう。(^^;

でも、この74巻の展開
先が読めない。分からない。だから楽しみ。

というわけで今回は、前半と後半でテイストがかなり変わるので

前半は1話1話区切ってネタバレ感想綴りたいと思います!

第666訓:人間という生き物

万事屋の3人が負傷し倒れたところに
登場したのが、かぶき町の面々。

定春も半霊体(肉体の大半を失いながら、なお験力をもって浮世に存在をとどめている)になって応戦。

まさに「オラに元気を分けてくれ!」的な展開。

負傷していた仲間たちも復活して、勢ぞろいで虚に立ち向かう。

その時、虚は「人間を恐れている=解らないと思っている」自分に気付くんですね。

人間は己の弱さと戦える生き物

うん、信女さんイイことおっしゃっている。

人間の弱さに付け込んだ虚。

その弱さを受け入れ戦う人間たち。

・・・この「自分の弱さを受け入れる」
って、結構大変なことだと思うんですよ。

自分自身を内観して
体裁よくしたいとか
見栄とか
プライドとか
そういうのかなぐり捨てて、見たくない現実と向き合うのって

それだけで「強い」精神力が必要。

何だか、このストーリーは

虚=(人が誰でも持つ)自分の弱さ

みたいな図式に見えてくるんです。

結局は、人は自分自身と戦っているんじゃないかなって。

そういうことが言いたいんじゃないのかなって。

第667訓:不滅と不屈

ここでの銀さんと虚との対峙は

銀さんが「己の弱さ」を受け入れ、乗り越え
再び立ち上がった「人間の強さ」を体現しているよう。

でもそれは銀さんだけではなくて

神楽・海星坊主・神威の
夜兎一家と

真選組と

新八と

それぞれが今までに乗り越えてきた試練を

今、虚に立ち向かうことで集大成を迎えているような、そんなシーンだったなぁと思いました。

先日、実写映画で動乱篇を観たばかりで記憶に新しいからか
何だか、勝手に頭の中でこの10年を回想してしまう。

そこに来て、この子供時代の銀さん。

第668訓:救う者

「私はしっている

あの少年を

人間の力を」

敢えて「知っている」ではなく

❝しっている❞と平仮名で書かれていることに、何となく意味深長な引っ掛かりを感じました。

本当の意味で内容を理解している、というよりは

「以前の記憶の片隅にあった。見たことがある気がする。」

それは松陽だった時代の記憶で
今の人格である虚のものではないから。

そして、このシーン。

出典:銀魂74巻

寄ってたかってやられ放題で、なんだか虚が気の毒にも感じてしまったのですが・・苦笑

62巻の第552訓:化け物と化け物の子

出典:銀魂62巻

この時、松陽が幼少期の銀さんに

「化け物の剣では私(ばけもの)は斬れません」

「君は君の剣で、人の剣で、私より強くなってくれなくちゃね」

そう言っていたシーンに繋がる。


化け物はその一個体として力があったけれど

人一人では小さな力でも、仲間として協力したら化け物さえも倒せる力を発揮できる。

そんなメッセージをこのシーンから感じました。

今の銀さんは、一人じゃない。
一緒に戦う仲間がいる。

それが、化け物ではない「人」にしかできないこと。

松陽が言いたかった「人の剣」というのは、そういうことなんじゃないのかな、って。

そして、最期に虚が発するこの言葉。

「君は松陽を救えなかった」

「君の師を救える私(もの)はもういない」

この言葉には、どんな意味が込められているんだろう?

そして銀さんは、落ちていく虚を追いかけて手を伸ばしている。

最後はその姿に松陽を重ねていたのか?
どこかで松陽が生き返ることに希望を持っていたのだろうか・・・?

まだこれで終わりじゃない感がありますね。

時は流れ、場面は2年後へ。(第669訓~第675訓)

2年後といえば!!

37巻第324訓:夏休みあけは皆ちょっと大人に見える

ですよね!

37巻出たのって2010年だって。
8年前だって。時の流れたるや・・・。
(最近こんなことばっか考えてる・・・。)

もう11年経ってる~~~


この時はイボが原因で「なんちゃって2年後」でしたけども

今回はマジで2年後。

ちょっと比較してみたいと思います。

銀さん

出典:銀魂37巻
出典:銀魂74巻

そもそもイボ騒動のときも、銀さんはイボできてなかった。(笑)

そして今回は、万事屋から離れて一人何かを探している様子。

着流しもデザインが変わっているよ。

新八

出典:銀魂74巻

74巻の表紙をかざり、後半の主人公的な2年後新八。

表紙みて「雰囲気変わったな~大人っぽくなったな~」って思っていたら、本当に大人になっていた。

イボ騒動の時はビジュアル変わらずだったけど、今回はちゃんと成長して18歳に。

上手に銀さんの着流しをアレンジしてらっしゃる。

神楽

出典:銀魂37巻
出典:銀魂74巻

イボ騒動の時は可憐に成長していたけれど
今回は、ま、まさかの娘!!!!!

まさかのピッコロ大魔王方式出産方法!!!!

そんなの予測不能!!!!笑

近藤さん&お妙さん

出典:銀魂37巻
出典:銀魂74巻

イボの時は、夫婦になって子供まで出来ていて(でもそれはトッシーの子供だった・・?)
っていうハチャメチャ展開だったけど

実は本当に結婚しちゃった!?しかも子供できてる!?!?!?

・・・・と見せかけて、ただ太っただけっていう。

近藤さんに至っては、いつぞやのゴリラ姫との婚姻が復活しているし。

いやいや、途中までマジで信じちゃったんですけど!
なんかホッコリ嬉しくなっちゃってたんですけど!!!

違うんかい!!!!

土方

出典:銀魂37巻
出典:銀魂74巻

イボの時は性格も地位も真逆になった!と見せかけて
実はあんまり変わってなかったけど

今回は田舎に左遷されてました。ジミーと共に。笑

沖田

出典:銀魂37巻
出典:銀魂74巻

イボの時のソーゴ・ドS・オキタⅢ世閣下も面白かったけど、今回もそんなに変わらず(?)

大日本国国土安全保障局環境調整課執行・・・つまり「マフィア」になって登場。(長いわ)

山崎

出典:銀魂37巻
出典:銀魂74巻

イボの時は、土方を差し置いて副長の座についていたジミー山崎。

その彼が、一番ビックリな変貌を遂げていましたよ!

もう、ジミーのいじり方、神だな。笑

出典:銀魂37巻
出典:銀魂74巻

彼に至っては、イボの時はヅラ子だったし
今回は初代総理大臣「ドナルド・ヅランプ」だし・・・。汗

マダオ

出典:銀魂37巻
出典:銀魂74巻

イボはシンガーソングライター。
2年後はエグ○イルみたいにギラついてるオッさん。

どっちもTV出演を果たしています。笑

勝手に妄想していた「虚亡き後」について

ところで。

虚を倒した後のそれぞれの行く末、私も前々から妄想していたんです。

近藤さんとお妙さんはくっついて欲しいなって思っていたし
(でも結局あんなオチで残念・・・苦笑)

ヅラは、やっぱり政府に入るだろなと思っていました。
史実でも(木戸孝允が)そうですしね。
ドナルド・ヅランプはもちろん想定外ですけど。笑

なんなら、もっさんと一緒に政治動かしていくもんだと思っていたんです。
喜々の後ろで助さん格さんしていた時から期待していたんですけどね、
もっさんは、まさかのカイジもどきになっていました!

そして高杉。

1年前くらいに私が勝手に妄想予測していたのは

目的を果たした彼は
鬼兵隊を解散させ
朧を弔って、松下村塾跡に戻り

松陽先生の遺志を引き継いで、塾を再建して
ひっそり生きていくんじゃかいかなぁ・・・って

希望的観測で考えていたんです。
そうだったら、いいなぁって。

なんか、そんな穏やかな高杉も悪くないでしょ。

んで、実際は朧を弔っているところまでは合っていたけれど・・・。

2年後の高杉は、何だか麻薬に手を染めた的な展開になっている。

彼は最後は死ぬんかな。
儚さと危うさ満載だ。

高杉って、ほっとけない雰囲気ありますね。

高杉が普通のことをしているだけで、もう感慨深い

今までずっと、中二病満載で
「世界をぶっこわす」を合言葉に(?)悪事に手を染めていた高杉が

松下村塾跡に戻ってきて、朧を埋葬し、お墓を建ててあげて
ちゃんと線香3本たてて、膝をついて手を合わせている・・・。

出典:銀魂74巻

そんな人情味のある普通のことを、普通の恰好(今までと同じ着流し)でやっている姿を見ると

何だか「不良が雨の中で捨て猫を助ける」的なギャップを感じてきゅんとくるんです、非常に!

誰か分かってくれるかな、この感じ・・・笑

それにしても、あの場面から銀さんにまたしても斬りつけるとは。。。

出典:銀魂74巻

ところで、原作では全然そんなに目立たなかったけど
アニメではこのシーンの高杉の眼の下のクマが気になって仕方ありません!

禁断のアレに手を染めて人間ではなくなってしまっている感を表現しているのかもしれないですけど

それにしても顔色悪すぎる!!!!

銀魂74巻の評価
ギャグ度
 (5)
シリアス度
 (5)
やっぱ高杉好きだなぁ
 (5)
総合評価
 (5)

これまでの銀魂を振り返るなら、漫画のお得なサブスク「タダ本」がおすすめ!

2021年5月現在、タダ本会員なら銀魂54巻まで無料でもらえるよ

【タダ本】1冊52円!漫画のお得なサブスクリプション。おうち時間を読書で過ごそう。(実質年会費は9,400円!?)