【銀魂70巻】ずっと気になっていた、高杉が包帯をしなくなった理由を分析してみた。

ついに銀魂70巻!
 
 
解放軍を奇跡的に追い払い、束の間の休息。
 
 
ただ、如何せん。
 
 
今までの登場人物勢揃いすぎて、読んでると目がチカチカしてきたぞ。

ギャグはアニメ、シリアスは原作からがちょうどいい。

 
ギャグ回はアニメを観て⇒原作を読む
 
 
シリアス回は原作を読んで⇒アニメを観る
 
 
・・・が、理想的な銀魂の楽しみ方。・・・だなと最近気付いた。はい、70巻で。
 
 
元々アニメONLYだった私。
 
ギャグはテンポや掛け合い、スピード感が大事。
となると、紙面でみるよりアニメで観た方が分かりやすいし、面白い。
 
 

特に銀魂は文字数が多いから、アニメの方が好きだな~~~!
・・・そう思ってここ10年ずっと原作は手に取らず、アニメ一本で銀魂を楽しんできた訳でございます。
 
 
が!!
 
 
将軍暗殺篇から、アニメだけだと物足りなくなった。
 
 
「もっと深いところ」気になるようになったし
 
「もっと先」が気になるようになった。
 
 
アニメのスピード以上に、もっと先の続きが早く知りたくなってしまった。
 
なので、私が原作を揃えるようになったのは
 
物語が終わりへと舵を切り始めた将軍暗殺篇から。
 
 
 
シリアスは、登場人物の感情の機微を感じ取りたくて
 
それはアニメだけじゃ足りない気がして。
 
 
原作だからこそ汲み取れることや
 
行間を感じられる気がして。
 
 
以降、最終回まで銀魂を買い揃えていくつもりでございます。
 
要するにギャグ回はアニメで観た方が分かりやすいし
 
シリアスは原作から読み込んだ方がアニメを観たときに、
 
より物語の奥深さが入ってくると思うんだな~。
 
 
というわけで。70巻の前半は流し読み~~。
 
 
・・・をしていたのですが。
 
遂にあの男の登場!!!
 
 

こりゃちゃんと話の流れを掴んでおかないと、イイところなのに理解しとかなきゃ勿体ない!!!
 
 
・・・ということで、もう一度あの男の登場までの前半をせっせと読み直し。←
 
以下、70巻のネタバレ感想です!
 
 
まだ読んでいない人は、こちらからどうぞ!

70巻あらすじ

銀魂とは
■著者:空知 英秋
■掲載:週刊少年ジャンプ
■巻数:70巻(2017年10月現在)
2017年7月に実写映画化されました。
地球侵入を阻むナノマシンウイルスを止めさせるため、開発者の源外を攫った解放軍。
源外が拒めぬよう、一撃で星を消し去る破壊兵器が地球を捉える中、

地球存亡のため戦う者たちの前に、思わぬ援軍が現れ!?

引用:銀魂70巻 より

束の間の休息。滅多に聞けない銀さんの一言。

 
解放軍を(一時的に)追い払い、一時的にだけど束の間の休息を楽しむ面々。
 
 
ヘヴァ(表紙のアレ)とか色々際どいキャラが出てまいりましたが
 
銀さんを休ませましょう
 
ということに。
 
 
そうそう。そういえば忍びの里・伊賀から戻ってから
 
黒縄島行ったり、烙陽行ったり
 
地球戻ってからも解放軍と対峙したりしてず~っと戦い通しだったんですね。
 
 
かなり・・・いや、ものごっついハードスケジュールをこなしてきた万事屋の3人。
 
 
シリアス好きの私としては、ずっと楽しませてもらっていた訳ですが
 
今までの銀魂から考えると、このハードワークは確かに
 
 
「ちょっと休憩させてあげて!」
 
 
って言いたくなっちゃう。
 
 
新八は銀さんを気遣い、銀さんも神楽と新八に
 
「よくついてきてくれた
こんなロクでもねぇ社長(おとこ)に
 二人とも 強くなったな
 
 
と、滅多に聞けない労いの言葉。
 
(神楽と新八は寝てしまって、肝心なこの言葉は聞けなかったけど)
 
 
あぁ。やっぱり銀魂は最終回に向かって走っているんだなって
何かこの一言で感じてしまいました。
 

タイムリミットは6時間

 
源外の爺さんが、傘を携えた解放軍の手中に落ちてしまい。
 
辰馬やヅラは、紫雀提督を味方につけ
 
牢獄から脱出し、ドラゴニア皇子(エリザベス)とハタ皇子と一緒に
 
解放軍本部の母艦を制圧することに。
 
 
ところで。
 
何だか最近は1巻1巻がとっても濃いし
 
ここにきて登場人物増えまくりだから
 
次の巻が出るまでに前の内容を忘れがちなんですが。
 
 
 
ハタ皇子は3兄弟で
 
長兄がドラゴニア皇子(エリザベス)
 
次兄が紫雀提督
 
 
・・・なんですよね。
 
 
エリザベスはレンホウになったりドラゴニアになったり
忙しい・・・(笑)
 
 
 
で、話を戻して。
 
じゃ、これから突撃しましょうか
 
って時に
 
 
圓翔皇子が破壊兵器
 
「火之迦具土神(ヒノカグツチ)」
 
発射準備に入ってしまった。
 
 
このままだと6時間後に地球は破壊されてしまうらしい。
 
何やかんやと、地球に上陸して戦ってきたけど
 
 
ドカンと一発で外側から地球もろとも吹っ飛ばした方が早いよね
 
 
ってことになったらしい。
 
 
でも、意外と部下は冷静で
 
 
「一体何と戦っているんですか」
 
「もうおやめください」
 
 
と、皇子の暴走を諫める。
 
 
 
うん、そうそう。
 
なんで解放軍って地球にやってきたんだっけ?ってことをおさらいすると
 
 
天導衆から星や人を「解放」する為の軍隊なんですよね。
 
 
・・・となると、この部下たちの言う通り地球を吹っ飛ばすなんてことは
 
天導衆とやってること一緒だから、そもそも意味が分からない。
 
 
 
でも圓翔皇子はそんな部下を見殺しにしてまでも
 
自分のやり方を推し進める訳です。
 
 
大事な人を失った悲しみや憎しみが、戦いの場へと圓翔皇子を突き動かしているよう。
 
 
いつぞやのあの男と似てますな。
 
 
・・・って、こうして自分でまとめて初めて事の流れを理解できましたよ(^^;
 
 
フ~
 
 
だって何だかややこしいんだもん。
 

遂に攘夷志士の本懐を遂げる時がきた

 
「国を侵す外敵を撃ち払いこの国を護る」byヅラ
 
やっと、攘夷が出来る時がきました。
 
宇宙レベルの壮大な攘夷活動です。
 

因みに、ヅラのモデルになった攘夷志士の桂小五郎は、史実では人を斬ることなく幕末の戦乱を掻い潜って生き延びたらしいですよ。

ヅラ達はステルス艦で、敵の母艦に突撃を試みるものの

そのステルス機能さえ凌駕し、敵は攻撃を仕掛けてくる。
 
被弾してなかなか母艦にたどり着けない。
 
 
そんなピンチな状況で現れたのが、あの男

やっぱり高杉は包帯をせずに登場した

 なんか無駄に引っ張っちゃいましたが・・・
 
 
あの男とは、はい。
 
高杉晋助です。かっこいい男です。大好きです(笑)
 
 
長い眠りから醒めたときの登場も痺れましたが
 
今回もなかなか良い感じの登場です。
 
満を持して感がハンパないです(笑)
 
 
ところで。
 
高杉のトレードマークと言えば、着流しもそうだけど
 
何といっても左目の包帯グルグル。
 
 
ずっと長いことあの包帯の下の左目は謎に包まれていた。
 
 
58巻で、この左目は松陽先生が処刑された
 
(正しくは銀さんに首を刎ねられた)時に
 
朧によって失明されられた・・・と判明。
 
 
 
それ以来、ずっと左目に包帯していた高杉。
 
 
将軍暗殺篇で、銀さんとの激しい死闘で言ってました。
 
 
「この目に灼きついたお前のツラを思い出す度傷がうずき喚く」って。
 
 
あの日の事を思い出す度、胸が抉られるような感情に苛まれていたんだとこの一言で語っている。
 
 
きっと、包帯はその疼きを少しでも抑えるための役割を果たしていたのでは・・・?
 
と推測。
 
 
包帯=高杉の過去への後悔と銀さん(つまりは高杉自身)への怒りの象徴。
 
 
「傷が疼く」の一言から、そんな風に読み取れた。
 
 
しかし。
 
将軍暗殺篇で最後に
 
 
「そうか、俺はまだ破門されていなかったんだな」
 
 
この瞬間に、高杉は憑き物が取れた
 
・・・ような表情を見せていることから(個人的見解)
 
 
銀さんと剣を交え、気持ちをぶつけ合い、向き合ったあの瞬間に
 
 
過去と自分に掛けていた呪いのようなモノから解放されたのだと。
 
 
と、同時にもう包帯は必要なくなったのだろうと思うのです。
 
 
 引用:銀魂70巻
 
 
なぜなら、傷はもう疼かないから。
 
自分自身を責め続けることを止めたから。
 
私はそんな風に解釈しました。
 
 
その後、烙陽決戦篇の終盤まで深い眠りに就くことになる高杉ですが
 
物理的に治療を受けている中で包帯は外されてしまい。
 
(外的要因でね。誰かが外してくれたんだろうね。)
 
 
目覚めた後も包帯がないことを気にする素振りもなく朧との戦いに勝って、そのまま姿消しましたが
 
 
この度70巻にて再登場!!!
 
 
ここで私は個人的に包帯をしているかどうかが非常に気になっていたのでありますが!
 
 
やっぱり!!
 
 
包帯は外されていましたヨ!!
 
 
高杉の長年の呪縛は、あの将軍暗殺篇の時に解けていたんですね、やっぱり!!!(笑)

ヅラと高杉の勝負服

 
攘夷戦争と同じ服装で登場した、ヅラと高杉。
 
どうやらこの2人にとっては、この服装は勝負服と思われる。
 
それくらい、この戦いは本気なのだ。
 
 
 
・・・と、ここまで書いてふと思った。
 
勝負服、というよりは
 
 
「あの時の戦いのリベンジ」
 
という意味合いの方がもしかしたら強いのかもしれない。
 
 
 
だって、よくよく見たら
 
ヅラも高杉も、あの時の服装に似ているけれど微妙にデザイン違うんですよ。
 
 
ヅラは色が違う。(昔⇒黒トーン、今⇒白トーン)
 
高杉はアニメと同じようなデザインになってる。
 
 
10年前は負けてしまい、恩師も亡くしてしまった苦い過去。
 
今、再びあの時と「同じ敵」に対峙している。
 
今度こそ、必ず勝つ。
 
その本気がこの服装なのかも。
 
似てるけど、新しいデザインの戦闘服着て
 
戦いに挑む。
 
ヅラも言ってました。さらば真選組篇で
 
 
「今度は俺の番だ」と。
 
 
そんな覚悟の表れがこの2人の服装から感じ取れたのですが
 
どうでっしゃろ?

なんだか高杉が優しい・・・

岡田似蔵、河上万斉、武市変平太それぞれの高杉との出会いは描かれていましたが
 
 
遂に来嶋また子との出会いのシーンが。
 
 
ヤバイ。
 
高杉マジかっこよすぎ。
 
優しいすぎ。
 
 
こりゃまた子も惚れちゃうのワカルヨネ~。
 
 
というか。
 
 
また子を助けようとして、高杉と万斉さんは出会ったんですね。
 
 
そして、そこに武市先輩もいた。
 
 
あのシーンに繋がるんだなんて。
 
 
鬼兵隊の絆の強さを感じる、始まりの物語。なんだか胸熱です。
 
 
っていうか!
 
 
ヅラと辰馬と高杉が3人で相手に向かっていくシーンが
 
 
なんだか高杉が主役のようだよ!
 
 
私はそれでもいいけど!(笑)

人に何と思われようと、自分が分かっていればそれでいい

「誰にも理解されなくても
 
俺達のやろうとしている事は
 
俺達がしっている
 
それで充分じゃねェか」
 
by高杉
 
 
 
攘夷4人の回想シーンで、
 
「勝てば官軍、負ければ賊軍」
 
と呼ばれることについての談義の中で言った高杉のこの台詞。
 
 
これって深い言葉だなと思ったんです、私は。
 
 
人からの評価を気にしすぎて、本当に自分のやりたい事が出来なかったり
 
自分を見失ってしまったり
 
思っている事を伝えられずに悩む人が多い中で
 
 
誰にも理解されなくても、自分がやろうとしている・やっている事を
 
 
自分自身が分かっていればそれで良いんだ言える
 
 
これは自分に自信がないと言えない一言です。
 
 
「自信」って、よく聞く言葉だけど、これが無い人多い。
私も含めて。
 
 
誰が何と言おうと、自分の進んでいる道はこれでいいんだ。
 
 
それを私が分かっていればいいんだ。
 
 
そう言える人生を歩みたいと思っている最中に来た、この高杉の言葉は
 
「やっぱそうだよね!」
 
と思わせてくれました。
 
 
強い信念があればこそ、賊軍と言われようがなんと評されようが
 
自分というものを持って進んでいけるんだろうなと。
 
 
高杉たちも、そうやって戦ってきたんだろうなと。
 
 
だからこそ、強い信念が挫かれてしまったあの瞬間の絶望感はどんなだっただろうと。
 
 
そこから這い上がって、今やっとここまで来たんだね・・・
 
 
そんな風にしみじみ感慨深くなっちゃう場面です。
 
 
 
そしてしそして~~~。
 
慶慶にも優しい言葉をかけている・・・!
 
 
・・・きっと本来はこういう人なんですね、高杉は。
 
 
人の気持ちが分かり、人の事を思いやれる人物。
 
(そういえば、真選組動乱篇で慶慶の心を奥底を見抜いておりましたな。)
 
 
だからこそ、人は集まり
 
彼は人の上に立ち総督としてやってこれたのでしょう。
(やってることの善悪は別として)
 
 
 
人間性は誤魔化せないからね。

遂に戻った、兄妹の絆

 
神楽を助けた神威のシーンも、じーんと胸が熱くなりました。
 
 
第7師団が神楽を守るように囲むシーンも、あれだけの死闘を繰り広げたのに
 
こうして同じ種族、兄妹が一致団結する日がくるなんて。
 
 
信じて待ち続けて良かったね、神楽!と思わず言ってあげたくなりました。
 
 
そして、激しい戦いの真っ只中で兄妹喧嘩しちゃうところも微笑ましい(笑)
 
 
しかも、敵を挟みながら(笑)
 
 
うん、70巻もすごく良かった!
 
銀魂70巻の評価
ギャグ度
(3.0)
シリアス度
(4.5)
高杉かっこいい度
(5.0)
総合評価
(5.0)