【銀魂71巻】高杉の感情の機微にグッとくる。もう銀魂はみんなが英雄でいいじゃないか。

明けました2018年!

師走の忙しさにかまけて、すっかり銀魂新刊の予約を忘れ

気付いた時には発売日から3週間も過ぎていた!!∑(゚Д゚)

ようやく読めたのは大晦日、実家に帰る車中っていう。

2017年の締め括りは、紅白の安室奈美恵と、銀魂71巻!

っていうか、2018年もすでに1ヶ月が終わろうとしているよ!!!

早いよ!!!アニメも「銀の魂篇」始まってもう3話目だよ!!!

というわけで、早速ネタバレ感想綴りましょ!

まだ読んでいない人は、こちらからどうぞ!

71巻あらすじ

銀魂とは
■著者:空知 英秋
■掲載:週刊少年ジャンプ
■巻数:71巻(2017年12月現在)
2017年7月に実写映画化されました。

地球中のアルタナと解放軍の破壊兵器をぶつけ、その衝撃で地球もろとも全て消し去ろうと目論む虚。

解放軍からの発射を阻止するため、鬼兵隊が命を賭した戦いを繰り広げる中、壮絶な最期を遂げる者が・・・!?

引用:銀魂71巻より

71巻は、何だか切なかった。

シリアスはずっと、何かしら切ない展開が続いているんだけど

特になんか、ぐっと胸にきたんです。

そして、それぞれがこの戦いに於いて主役であり、ヒロインであり

前回の長編に負けず劣らず、濃い展開が続いています。

主役:銀さん・沖田、ヒロイン:神威・・!?!?

70巻の後半から登場した、謎の夜兎のおっさん。

その正体は、鳳仙を小僧呼ばわりしちゃう、夜兎の「長老」と呼ばれる傭兵。

200年以上生きている?化け物みたいな古くからの夜兎のおっさんは

何千年の前から生きていた江華の血が流れる神威と神楽によって

兄妹喧嘩の最中(?)に倒され。

そこに万事屋と真選組も合流。

口説かれた(再戦フラグ)決着をつけようと、神威を巡って銀さん、沖田の三角関係!?(んな訳ない)

ってか、「真中」ネタが全然分からなかったんだけど・・・鈴村さんがCV担当したキャラなんですね(^^;

更に更に!虚が奈落を引き連れて登場!!

虚にとって解放軍は「火之迦具土神」を稼働させる為だけに必要だった駒で

銀さん達と争わせ、戦況が泥沼化し「火之迦具土神」を稼働させられる状況になったもんで

満を持して登場しました、ってことで良いですかね。

主役:近藤、ヒロイン:お妙

アルタナ暴走で近藤さん絶体絶命

土方、沖田とは別動隊で軍を率いていた近藤。

そんな近藤達の足元から、高エネルギーが噴出=アルタナの暴走。

絶体絶命の近藤さん、そして絶句するお妙さん。

71巻中に近藤さんの安否は分からず。。。

今回の話の中で、これ以上の具体的な描写はなかったものの。

お妙さんの近藤さんに対する気持ちの変化とか

(将軍篇から・・いや、もっと言えば「恋はゴキブリホイホイ」からフラグ立ってましたね。)

彼らを軸にした物語がある訳で。

ここもどういう結果に落としていくのか気になるトコロ。

虚の目的と手段がようやく分かった

虚の目的は、地球はもとより、全宇宙と共に一緒に死ぬこと。

死にたがっているのは分かっていたけど、地球のみならず

まさか宇宙まるごと一緒に滅びたいだなんて。

だから、「火之迦具土神」持っている解放軍を地球に呼び寄せて

地球吹っ飛ばしてもらって

同時に地球のアルタナ暴走させて、その力を「火之迦具土神」に迎撃させて

超巨大なエネルギーを以って宇宙を滅せようとしているんですね。

虚の言う、解放軍の「愚かな戦い」によって

人の背負える業以上の多大な犠牲を生み

解放軍はもはや引き返すことも出来ないところまで来てしまった。

己の敵がハッキリしたところで

「罪過や憎悪の念」をかき消すために、「火之迦具土神」は確実に発射されると踏んでいる虚。

圓翔皇子の心情を読み解いております。

定春の初期設定

神楽が「夜兎の血」によって、以前よりも「視える」ようになった一方で

定春もまた、何か動き出したようで・・・?

そういえば定春って、今や万事屋のペットだけども

そもそもは

あの巫女さん姉妹と一緒に、

龍穴の守り神として登場したんじゃなかったっけ。(←曖昧)

それが連載10年超えにして、ようやく本来の力を発揮する時が来た!?

主役:高杉、ヒロイン:また子

鬼兵隊が今の状況を要約してくれた

武市先輩が虚の目的を

また子と万斉さんが、

「火之迦具土神をを止めたとしても、それだけじゃダメって事ッスか」

「同時に地球のアルタナの暴走も止めねば何も解決はしないと」

と、状況把握。

んで、高杉が自分たちのやるべきことを掲げて、総督らしく隊を引っ張っていく。

そう言えばそれぞれの部隊って、今どこに居るの?

私自身が分からなくなってきたので、再度おさらい。

【地球組】

銀さん、真選組、第七師団、その他かぶき町の面々は地球にて

虚と対峙中。

【宇宙組】

ヅラ、辰馬、喜々、鬼兵隊は火之迦具土神が乗っている「天鳥船」に乗り込んで

圓翔皇子率いる解放軍と応戦中。

宇宙組が分かりづらいけど、それぞれのルートから火之迦具土神を破壊すべく

制御中枢に向けて走っている模様。

ただ一人、武市先輩だけは自分たち(鬼兵隊)の艦隊にいるみたいで、通信でやりとり。

ちょっと一言いいですか。

ちょっと、個人的に気になったのが・・・

アップルウォッチ(らしき通信機)でのやりとり・・・

何か、これはあくまで私の個人的な気分なんですけど。

アップルウォッチとかじゃなくて

スカウター的な、イヤホン的な、インカム的なやつの方が、何となく良かったな~・・・。

だって、高杉や万斉さんが、ずっと手首に向かって喋りながら走っている格好が凄く違和感で・・・(゚Д゚;)

ずっと着流しのザ・和装!っていう高杉に慣れていたからかな?

どうしてか分からないけど、とっても違和感感じるんです!!!(←どうでもいい)

鬼兵隊「全員いるよ」に感じた違和感

解放軍が天鳥船を放棄し自らの母船に攻撃を仕掛けた。

それにより馬董もやられ(馬董・・・切ない・・・)

火之迦具土神の発射まで残された時間は15分となってしまった。

武市が高杉に「仲間は何人残っていますか?」の問い掛けに

高杉が答えたこの一言。

「全員いるよ」

高杉、また子、万斉、この3人が無事に「鬼兵隊はここにいる」との報告したシーン。

バックに回想みたいな絵があるんだけど

ふと思ったんです。

あれ、回想にすら岡田似蔵がいない。

似蔵抜きで、高杉はここに居るのが「全員」だって言っちゃうんだ、と。

今回71巻は、表紙は鬼兵隊。

万斉さんの風貌から、恐らく結成間際の鬼兵隊。

そして背表紙が岡田似蔵。

鬼兵隊の仲間を大切に想っている高杉ならば

似蔵のこともチラッとでも思い出してあげて欲しかったなぁと。

紅桜篇で命を落とした似蔵は、「(生きている)全員」には含んでもらえなかったんだな。

まぁ、そりゃそうか。もうこの場(この世)には居ないんだし・・・。

でも背表紙に入れてもらえて、忘れられてなくて良かったかな?

・・・と、この程度の感想だったんです、

この時までは。

高杉の人間らしい弱さが見えた

松陽が居なくなった後の高杉は、

誰が傷ついても

誰が死んでも

それが仲間でも

動じることなく、飄々としていて

自らの目的遂行の為に突き進んでいるイメージでした。

現に、紅桜篇で似蔵が紅桜に

身体を乗っ取られた時も

落命した時も

悲しんでいる描写は無かった。

でも今回

また子が逃げ遅れそうになった時

明らかな迷いが見えた。

そしてまた子を助けて瓦礫の下敷きになった万斉を

高杉は救い出して、自分が屍になるまで隣にいろと告げるのです。

将軍暗殺篇で銀時と死闘を繰り広げて以降

包帯に頼らず

呪縛から開放された今の高杉は

何処か浮世離れして

世界を滅ぼす以外に執着なさそうだった昔とは違い

感情剥き出しに表現するようになった。

もっと砕けて言うなれば

スカした感じが無くなったような。

大切な仲間が傷付けば

必死になって助けようとする。

焦りもするし

怒りもするし

悲しみもする。

きっとそれは、高杉の本来の「悪ガキ」の姿。

松下村塾で

銀時やヅラとボケたりツッコんだりしていた

感情豊かな、門下生の頃からの姿なんじゃないかと感じました。

そして、それを万斉さんは誰よりも分かっていた。

「だが晋助

拙者はしっている

お前は英雄なんかじゃないことを

(中略)

ただの一人の弱い人間であることを」

あれ!?あなた生きてたの!?!?

武市先輩は火之迦具土神の発射の時間を少しでも稼ごうと、特攻役を引き受け

(アルマゲドンみたいだ・・・泣)

万斉さんは高杉とまた子を送り出し、最後の力を振り絞って一人奮戦。

鬼兵隊、切ない。ずっと切ない。。。

万斉さんが力尽きかけたところに、な、な、なんと!!!

似蔵が!!!!

「あれ!?あなた生きてたの!?紅桜篇で消えてなくなっていたじゃんか!!」

とリアルにビックリしてしまった。

でもやっぱりそうではなくて。

似蔵はもうこの世の人でない。

それが見えてしまった万斉さんも、もうすでに・・・。

似蔵と万斉さんの揃踏み、後ろの兵士たちは

かつて鬼兵隊の隊員として戦い、そして命を散らしていった仲間たちだったんですね。

似蔵のこと、忘れられていた訳じゃなかったんだな。

よかった。(ホッ)

そして、万斉さんの最期が・・・・

武市先輩の(かつてない)爽やかな笑顔に・・・

2人とも、そこまでして・・・・って思ってしまう程の、鬼兵隊の固い絆に涙。

そして、振り返らなかった高杉にも涙。

う~~~切ない(>_<)

だからどうした

爆破音で、万斉の死を悟った高杉とまた子。

「何もなくなっちまった」

「お前たちのために流す涙もなくしちまった

だからせめて」

「この血くらいはお前たちの為に流させてくれ」

火之迦具土神の制御装置に剣を突き刺す時

敵に、その装置に手を出せば自分たちも危ないぞって言われて

「だからどうした」

って、その瞬間の高杉の顔が凄かった。

自分が死ぬ事なんて、これっぽっちも恐れていない顔。

仲間が次々に倒れていく・・・

もっさんの銃で倒れたはずの圓翔皇子。

だがしかし、まだ余力が残っていたようで

もっさんに銃口を・・・!

それを身をもって守った陸奥。

そして、応戦したヅラを守ったエリザベス。

エリザベスの守り方が、まるで義経を守った弁慶のようだった(/_;)

高杉やもっさん、ヅラの大事なパートナーが次々に倒れていく・・・・。

それぞれのシーンを読んでいて、思わず

誰かドラゴンボール持ってこーい!!(Д)!!!

と叫びたくなってしまった、大晦日。(読んでいた当初は2017年の大晦日でした(^^;)

え、だって、だって!!!

万斉さん死んじゃうとか、ダメでしょ!!!

陸奥も、エリザベスも、こんなところでやられちゃうとか、ダメでしょーーー!!!!

ドラゴンボール的に、何か生き返る術は無いの!?!?

・・・ちょっとしたパニックですよ。

なんだろ、この切なく遣る瀬無い気持ちになっちゃうこの展開。

セーラームーンで、最後の戦いで次々にセーラー戦士達が倒れていく時の絶望感溢れる感じに似てる。。。

まだちびうさが出る前のシーズンです。

あの時私はまだ小学校の低学年だったなぁ。

陸奥とエリザベスはまだ助かる余地がありそうだけども

万斉さん。。。切ない。ただただ切ない。。。

お通ちゃんの曲は、これからどうなるの…。

確実に、また子は今回71巻のヒロインって言っていいと思う。

制御装置に剣を突き立て、その爆風で飛ばされたのか

破片というか、パイプというか、まるで木の枝に引っ掛かったように

皮一枚で間一髪助かったまた子。

でも、高杉も万斉さんも、武市先輩も鬼兵隊も

全てを失った彼女には

もう生きる理由がなくなってしまったのでしょう。

パイプが折れて、

(自ら体重を掛けて折ったのか、自然に折れたのか分かりづらいけど)

落下していくことに抵抗もせず。

そこへ!!!

手を引っ張る武市先輩の姿が!!!

あの突撃の中で生きていただなんて!!!

更に猩覚も高杉も生きていた!!!

(まぁ高杉はこんなところで死なれても困るよ)

・・・この一連の流れ。

爆破によって逃げ遅れちゃったり

危ないところを引っ張り上げられて助けられたり。

これ、思いっきりヒロインポジションだよね、また子さん。

そして、確実に高杉は英雄という名の主人公でした。

だって、高杉中心にもっさんとヅラが配置されているんだもん。

それぞれが、自分の隊の英雄だけど

高杉は特に、カリスマ性がある。

さぁ、腕を一本やられちゃった圓翔皇子はどうなる!?

ってところで終わった71巻でした。

は~~~。次ドラゴンボール探しに行こうよ・・・(/_;)

銀魂71巻の評価
ギャグ度
(2.0)
シリアス度
(4.5)
万斉さんカムバック!!
(5.0)
総合評価
(5.0)